Takamine DPM670NC 戻る 大阪府にお住まいのH.T.さんからLegend FG-20とTakamine DPM670NCのリペアご依頼をいただきました。Takamine DPM670NCはナット、サドル交換を行いました。 H.T.さんからは以前にYAMAHA L-10のリペアご依頼をいただいており、今回で2回目のリペアご依頼となります。H.T.さん、いつもありがとうございます。
ナット交換 1. オリジナルナットです。 2.当て木を当ててコンとたたいて外します。 ナット取り外しの様子です。 3. ナットを取り外したナット溝です。 4.ナット溝のクリーニングを行います。ナット溝に残った不要物を削り取っていきます。 5.クリーニング完了したナット溝です。ナットが溝と直接触れることによってギターの音色の改善が期待できます。 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。 9.1弦側からもナットの密着を確認します。 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。 14.ナット上部を切り取りました。 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。 16.ナットらしくなってきました。 17.目標の弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦の位置で他の弦の位置が決まります) 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。 20.弦高調整前のナットです。 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。 23.ナット高調整前の弦溝です。 24.弦高調整後のナット弦溝です。 25.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。 26.ナットと弦の接触面積と角度を最適化することによってギターの音色は大きく変わります。
サドル交換 1.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。 2.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。 3.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。 4.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。 5.サドル高をサドルに書き込んでいきます。 6.サドル高の切り出しを終えました。 7.サドルを取り付けました。 8.交換完了したサドルです。