SEAGULL SD-70
戻る 香川県にお住まいのM.M.さんからSEAGULL SD-70のリペアご依頼をいただきました。数年前にフレットすりあわせを行ったのですが、希望弦高よりも低く調整され、演奏性に問題が残ったことから、今回はフレット交換、弦周りのTUSQ化、およびブリッジプレート・リペアを行いました。リペア後のギターを受け取られて、とても暖かいメッセージが届きました。
ギター工房オデッセイ 樋口様
本日ギターを無事引き取りました。
結論から申し上げますと、樋口様にリペアしていただき、良い状態になったギターに満足しております。
私のスタイルは弾き語りで、強めのストロークやカッティングで弾く事が多いのですが、実を言いますとタスク仕様を選んだことに少し不安がありました。
サスティーンがこれまでより出すぎ、強くストロークした時に暴れてしまわないか、コードのまとまり感が無くならないか、という点を心配していたのです。
しかしながら、杞憂でありました。
それぞれの弦のサスティーンが増し、音の伸びも長くなり深みも出た中、粒立ちもよくなった印象なのに、強くストロークした時のコードのまとまり感も十分です。
また、今回のきっかけであった弦の高さにも満足しています。
正直これまではカッティングがしにくい状態でした。
しかしながら出来上がってきたSD-70は非常にカッティングがしやすいギターになっております。
今回はありがとうございました。
また機会がありましたら、お願いいたします。
M.M.
早速の暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。
今回ご希望いただきました「高めの弦高」は、これまで追求してきた「できるだけ低い弦高」とは異なり、フィンガーボードと弦の距離が離れているため、音響特性とのバランスをとることに若干苦心しました。
仕上がったギターにご満足いただけて、私もとても嬉しい気持ちとともに、ホッと安心しております。
リペアされたギターがライブ活動などで活躍することをお祈りしております。
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願いいたします。