CRAFTER GAE648SP 戻る neQuaのギタリスト、えいぶさんからYAMAKI Mugen MarkIIに続き、CRAFTER GAE648SPのリペアご依頼をいただき、弦周りのTUSQ化を行いました。 現在neQuaは活動休止中ですが、また素晴らしいデュオを聴かせてくれる日が楽しみです。
ナット交換 1.当て木を当ててコンとたたくと・・・ 2.ナットが取り外せました。 3.ナット溝をクリーニングしましょう。 4.古い接着剤の跡を削り取っていきます。 5.クリーニング完了したナット溝です。 6.ネック幅に合わせてナットスラブを切り出します。 7.フラットファイルを使ってナットの平面を削り出します。 8.ナット溝にピッタリはまるようになりました。 9.1弦側からもナットの密着を確認します。 10.逆光を利用すると密着度の確認が効率的に行えます。 11.ナットのサイドもこの段階で面取り加工しておきます。 12.目視および指で触ってネック、フィンガーボードと段差のないことを確認しておきます。 13.フレットの高さに合わせてケガキ線を入れます。 14.ナット上部を切り取りました。 15.ヘッド側に放物曲面を削り込んでいきます。 16.ナットらしくなってきました。 17.オリジナルナットから弦溝位置を読みとります。(1弦と6弦が右利き仕様とは逆です) 18.弦溝位置を新しいナットに書き込みます。 19.弦溝を専用のヤスリで彫り込んでいきます。 20.弦高調整前のナットです。 21.弦を張って弦高調整を行います。2フレットを指で押さえて1フレットと弦の隙間がギリギリに下がるまでナット高を下げます。 22.ストリングリフターで弦を待避させて、ナット溝を徐々に下げていきます。 23.1弦のナット高をギリギリまで下げました。 24.他の弦も同じ要領で調整しました。弦高調整後のナットです。
ピッチ調整~サドル作製 1.ブリッジにイントネーター、サウンドホールにチューナーを取り付けました。 2.すべてのフレットのピッチを確認していきます。ピッチがずれている場合は、イントネーターのサドルピーク位置を調整します。 3.サドルピーク位置と目標弦高を書き写しておきます。 4.サドル溝に合わせてサドルスラブを切り出します。 5.サドルの底はフラットファイルで平面をつけていきます。 6.サドル溝にピッタリはまるように加工できました。 7.サドルの端も溝にピッタリはまっていることを確認します。 8.ピッチ調整時に確認したサドル高をサドルに書き込んでいきます。 9.サドル高のの切り出しを終えました。 10.サドル上部にピーク位置を書き写します。 11.サドルピーク位置を削りだしていきます。 12.ブリッジピン穴加工を行います。糸鋸で弦の導出口をサドル側へ引き寄せたあと、ミニルーターで弦の導出角度をつけていきます。 13.ブリッジピン穴加工を終えました。 14.完成したオフセットサドルとブリッジです。