ギター工房オデッセイ

Odyssey Guitar Craft

Cooder by Takamine

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山形県のY.N.様から、Cooder by Takamineのリペアご依頼を承りました。リペア項目は
 1) ナットとサドルのTUSQ化
 2) 弦高調整
 3) ネック調整
 4) ペグ交換
です。

リペア後のギターを受け取りになられた Y.N.様から次のメッセージが届きました。

【Y.Nさんからのいただいたメッセージです】

本日、試奏いたしました。
イヤーいいです。本当に弾きやすくなりました!
加えて生鳴りも音量もかなりアップしていると思いました。
私のギター人生が今までのエレキ中心から、遅れてきたアンプラグド!となりそうです。


ナット溝クリーニング

1. オリジナルナットを「コン!」と取り外したところです。
2. ナット溝には古い接着剤の跡が残っていました。

3. ナット溝を彫刻刀でクリーニングしていきます。
4. クリーニング後のナット溝です。この作業でのポイントは木材表面上の汚れだけを削り取れるような「シャープな」彫刻刀と「根気」ですね。

ナット作製

1.オリジナルのナットとTUSQスラブです。
2.オリジナルよりも少し大きめに切り出していきます。

3. ペグ側に弦溝を掘ったナットです。これから先は、弦を張って調整します。
4. ナット溝にはめ込んでみて、すきまの無いことを確認します。ここがぴったりフィットしていないと、弦の音が伝わりません。

5. 実際に弦を張って弦高を調整しました。

サドル作製

1.TUSQのサドル・スラブから切り出ししたものです。
2.サドルの厚さをオリジナルとあわせると共に、サドル底面が平面になるようにフラットファイルで削っていきます。

3.サドル上面部の加工です。平面と曲面の組み合わせとなるよう、削り込んでいきます。また、弦高の調整も意識しながら、高さを合わせていきます。
4. 削り出し完成のサドルです。手前はオリジナルのものです。オリジナルよりも低く加工することができました。

ペグ交換

1.オリジナルのサドルをはずしていきます。
2.  ペグが全て取り外された状態です。ここでも、汚れをできるだけ落としておきます。

3.交換ペグを装着したところです。GOTOH製のものです。
4. こちらが表面、六角レンチで締め付けます。