Gibson L-1
戻る 熊本県にお住まいのE.M.さんからGibson L-1のギターリペアご依頼をいただきました。以前リペアさせていただきましたが、今回はネックリセットおよびブリッジ交換(新規作製)を含むトータルリペアを行いました。
熊本県のE.M.です。
先日ギターを受け取りましたのでご連絡いたします。
一昨日には届いていたのですが配達時不在にしておりましたので受け取りが
昨日になりました。
昨夜現物を触らせて頂いた感想です。
抜群に良くなったように思います。各弦のバランスも非常に良いと思います。
張って頂いている弦は何になりますでしょうか?エリクサーでしょうか?
また、ライトゲージでしょうか?
これまでは弦張り時のテンション(特に、3、4弦のペグ巻きが固かった)と演奏性(ライトゲージだとハイポジのセーハが難しく、特に指の柔らかい箇所で押さえる2弦が音が出にくい)の理由からエキストラライトゲージを使っていました。
それでも、上記のセーハや2弦など、やり難い感がありました。
調整後は、ハイポジセーハもそれ程力を込めて押さえなくとも、各弦がしっかり音を出してくれるように思います。
もし今張られているのがライトゲージであれば、もの凄い演奏性向上だと思います。
また、アポヤンド時の音の伸び、サスティーンというのでしょうか。
また感動したのはハーモニクスの美しさです。(さすがに6弦は出にくいですが)
ネック周りの調整でここまで変わるのかと正直驚きました。
E.M.さん、早速の暖かいメッセージをいただき、誠にありがとうございました。
オリジナルブリッジを取り外して、今回新規作製したブリッジを取り付けた後にネック取り付けを行う際、ネック元起き度合いが非常に顕著であることを改めて確認した次第です。
それためネックヒール部の削り量がこれまで経験した最大の多さでした。
結果、本来のボディに対するフレット面を確保することが出来て本当に良かったと思っています。
ご返却時に張らせていただきました弦はD’Addario EJ-16(フォスファーブロンズ、ライトゲージ、非コーティング弦)です。
ネックリセットを施すことで演奏性と音響特性を大きく向上することが出来て本当に良かったと思っています。
この度は弊工房にリペアのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。